イスラエルファミリーとスーパーで材料の買出しをしていたとき、「デザートに食べたいから自分で払う」とパイナップルを買ってくれたことがありました。

完熟でなくてもOK

ママはグルテンアレルギーでベジタリアン、ほかのメンバーは豚肉と甲殻類を食べない家族が選んだメニューは天ぷらでした。いつもは小麦粉で衣を作るところを、天ぷらの衣に近い味わいを追及。配合を工夫して、試作も繰り返し臨みました。

また、家族がそれぞれ食の規則を持っていて、全員で栄養がついて楽しく食べられるものをと考え、好みで具材が選べる手巻き寿司を副菜や白ごはんの代りに食べようと提案すると、とても喜んでくれて天ぷらと手巻き寿司の2品立てに。こんなサービス旺盛な提案をしてしまったのは、ファミリーの子供がうちの息子おない歳だったこともあります。

子供の名前はシャイくん。普段はヘブライ語で話しているというのですが流暢な英語で話しかけてくれます。いつも頭をフル回転して、半ば言いたい事を伝えるためにごり押しで英語を話している私は、うらやましくなって、「どうしてそんなに英語が上手なん?」と尋ねると、「ゲームや映画で覚えた」とのこと。なるほど!夢中になれるものなら言葉の壁があっても必死に解読しようとしますものね。わたしも英語版があるロープレなどはまってみたいなぁと思いました。

■パイナップルの天ぷら■

手際のよいママ

さて、「レンコンの食感がいいな」「肉の手巻き寿司が好き」「ごはんはもうないの?」と上々の手ごたえで食事が終盤にさしかかったとき、ママがパイナップルを切ると言いました。「忘れてた!」と一緒にキッチンに行くと、「天ぷらを作ったのは、はじめてだったのだけど、中華レストランで食べたパイナップルの天ぷらが美味しかったから作ってみる」と。残りの衣に砂糖を少し加えてディップ。天ぷらと同じ要領で揚げ完成です。店では、蜂蜜かメープルシロップをつけて食べたそうで、蜂蜜も真ん中に配置しました。

思い出すだけでよだれが出そう・・・

まだ熱いうちにほおばると、パインがじゅわっとジューシー。衣の油が、ほどよくまろやかで、パインの酸味と蜂蜜の甘味があいまって、新感覚のスイーツのよう。あっという間に売り切れてしまいました。

「パイナップルなんて、水分多いから揚げたらべちゃっとするやん!揚げたらくどいんちゃうん?外国風の料理やなぁー」なんてはじめ思ってしまった私。食べて衝撃!美味しさに夢中になってしまって、「パインは酸っぱかったら揚げる」とインプットしたのでした。

とってもおすすめなので、だまされたと思っていちど試してみてくださいね!